2011年6月25日土曜日

ミュー自然館

いよいよミュー自然館での個展が迫ってきた。ぼつぼつ自作に見切りをつけなくてはいけない・・・

稲が30cmくらいに伸びるこの時期は私はもちろんだが一般的にも苦しむ人が多い。暑くて湿気があり陽の光が少ないコンディションは幼い苗には絶好だが その実を食べるこちら側にはとても辛い。説明のつかない変な事件があるのもわからないでもない。


話はそれたが 告知を2件 


☆林正彦展

  場所:ミュー自然館

           長野県下伊那郡阿智村治部坂1192-1553

           tel:0265-47-2021

  期間:2011 7月8日(金)~8月3日(水)  木曜休館


ちょっと不便なところですが、この時期 とても緑がきれいで爽やかなところです。以前ブルガリアのギオルギィ氏も来てくれたし わたしには幸運な美術館です。


☆第9回新耀展

  場所:東京交通会館二階ギャラリー

           東京都千代田区有楽町2-10-1

           tel:03-3215-7962


  期間:2011 6月26日(日)~7月2日(土)  オープニングパーティー27日5時半より


いつも作品を送るだけになってしまう展覧会なので今回は27日中央高速バスに乗って出かけます。

会の皆さんと交流をしたいと考えています。

2011年6月17日金曜日

《 FELA! 》を見る

フェラ クーティの伝記をミュージカルにしたショー《FELA!》を テレビで見られて感激した。




初めてフェラの音楽を耳にした時のことは今での鮮明に覚えている。(その話は 以前ブログに書いたが・・)今まで聴いたことがない強烈なビートが私を一瞬で虜にした。長い間レコードを探したが手に入れられなかった。それが余計に私のフェラへの想いを高めたかもしれない。


その後友人からもらったカセットテープは文字通り擦り切れるほどに聞いた。




さて、番組は字幕が出たので曲の意味がよく解った。と 同時にいかにいい加減に曲を聴いていたか我ながら呆れた。たとえば、<♪インタナショナリティ~・・>と歌っているところは ナイジェリアに展開する多国籍企業を風刺する歌詞で 国際性を歌っているものでは全くなかった!・・30年来のファンを自称していたが 恥ずかしい。





彼は 故郷ナイジェリアを恨んだり、憎んだりしながら 自分を模索しオリジナリティという境地に達した。それは、汎アフリカリズムで 自分 故郷ナイジェリア アフリカ すべての黒人に 自信を持たせることだった。


この生き方は 日本人である私にも とてもよく解る話で 生きる根本の部分で 自分の生きる意欲を自信のなさから 組織やら その場の事情に負けてごまかしてしまっている。そんなことを感じさせたミュージカルだった。


最後に 出演者と一緒に振付師が踊ったが、その存在感にはびっくりした。日本のテレビに出てくるチャラケタ振付師とは全く別ものだった。

2011年6月11日土曜日

リニア

このごろは 政治やら原発やらなんとも厭な空気が私を支配して ブログに手をつけられなかった。
ちっとばかり書く気になったのは リ二ア新幹線がわが飯田を通ることに決まったからだ。ここ数年は諏訪 上伊那地域と飯田下伊那地域とのにらみ合い状態だったのが 直線ルートに決定が下されて 飯田に駅ができそうなのだ。なんとも紆余曲折の次第・・・
南アルプスをトンネルで抜けて東京と結ぶという壮大な夢は 私の子供のころから長く語られてきたが やっとそれが現実になるのだ。
嬉しいことだが さて、大人としては心配事は多い。中央構造線をぶち抜いてトンネル大丈夫なの?電気をまさか原発で賄うの?東京中心の効率主義、消費文化、拝金主義、権威主義・・都の塵も通い来ぬこの山川にまことの何か が生きているはずなのに それが無残にも朽ちていかなければいいが、と心配。
南アルプスの壁がなんとも邪魔な存在と感じていた二十歳のころと違って このごろは『あの壁にずいぶん守ってもらったなー』と思う、あの東京のがっちりした価値観に跳ね飛ばされるたびに。