しばらく前に話題になった『送り人』と言う映画をテレビで見た。映画の中で肝になっていた河原で拾う石の話に興味を覚えた。太古の時代、 言葉もさして豊富ではなかっただろう そんな時代自分の気持ちを河原の石に託して伝えるべき人に送る。とてもアートな表現で、本質的だ。
振り返って自分の絵を見ると愕然とした。表現が軽いほうに流れている。つい ちょっとしたキレイサとかおもしろさに気持ちが持っていかれているんだ。なぜ土を使っているのかもう一度立ち位置に立つべきだ。あの話のように石を相手に渡すというもっと深いところでの表現でなくてはいけないんだ。土は絵の具に比べ描写性にも 発色の面にも優れてはいない。しかし、だからこそ描写でも色面構成でもないもう一つ深いところで人の心の何かを表現できるんじゃあないかなと私は考えている。
振り返って自分の絵を見ると愕然とした。表現が軽いほうに流れている。つい ちょっとしたキレイサとかおもしろさに気持ちが持っていかれているんだ。なぜ土を使っているのかもう一度立ち位置に立つべきだ。あの話のように石を相手に渡すというもっと深いところでの表現でなくてはいけないんだ。土は絵の具に比べ描写性にも 発色の面にも優れてはいない。しかし、だからこそ描写でも色面構成でもないもう一つ深いところで人の心の何かを表現できるんじゃあないかなと私は考えている。