2010年12月29日水曜日

三遠南信展


この日曜日(26日)で今年最後の展覧会が終わった。三遠南信展の飯田展は珍しく雪に見舞われて、週末にこちらに来られた浜松、豊橋のかたがたはびっくりの様子だった。主催者のギャラリー風蘭の吉田さんは、道で転ばれたよう、・・・大丈夫だったかな。5時に市民ギャラリーをみなで和やかにかたつけて一まず終了。

今回で3回となるこの展覧会は吉田さんの全面的バックアップで行われている。明るい性格と、飄々とした感じでみなをひっぱってくれて、なかなか得がたい展覧会になってきていると思う。また三つの土地柄も微妙に出ていておもしろい。妻曰く“ヘリコプターや夜の蝶は 飯田の人のモチーフにはならないね。”

2010年12月19日日曜日

クリスマスプレゼント

ヨーロッパから素敵なプレゼントが届いた。なんと 先月ドタバタしながら応募したブルガリアのミニ絵画コンクールで賞を頂いたのだ!



まずは英文のメールが届き、International painting & mixed media competition 2010 がオープンしたという告知があった。その日は『あー何人もの人が参加したんだなー』と言った程度でメールを閉じてしまった。翌朝 賞のことも気になってもう一度そのHPhttp://www.lessedra.com/ipmmc_list_accepted.phpを見ることにしたら、昨日気がつかなかったPRIZEのページがあった。クリックしてみると なんと私の名前があるではないですか。


高校受験で試験中 気持ちが悪くなって、保健室で試験を受けて やっとやっと高校に進んで以来、コンクールやら試験というのは 苦手というしかなかった。芸大受験も何度もだめだったし、車の免許にいたっては一生仮免のままかと思うときがあった。県展とか団体展からも選から漏れた。賞とは縁がないものと感じていた。


だから人が褒めてくれることこそが その人がくれた賞だと思うことにしていた。買ってくれれば賞金が付いたと考えることにした。こんな価値観が多様化している時代に賞などあまり意味を見出せない、とも考えていたのだ。・・・


しかし 北風と太陽の旅人のように、私の筋肉は不覚にもふにゃふにゃと緩んでしまった。


私を支えてくれた人たちに知らせると みんな大きく喜んでくれた。やっぱりうれしかった。頑張ろうとおもう。

2010年12月16日木曜日

創画展


上野に創画展を見に行くことにした。
しばらく前に平面領域展の原氏から電話があり 地元出身の宮島弘道氏のギャラリートークがこの日あるということを聞いていたからだ。
都美術館が建て直しになり ここで行っている公募展団体が2年間いろいろなところで開催しなくてはならなくなったようだ。創画展もそのため 上野の森美術館での開催になった。
会場はそんなに広くないので 大きさが100号までと制限されていたようだった。大きさが抑えられていることは 実はぼくには好感が持てた。見る人を圧迫してきて疲れるという感覚を 大作ばかりの展覧会は感じるから。

さて、宮島氏の作品はやはり素晴らしかった。表現の領域を自分の中で規制してないので、見ていて気持ちがいい。思わず心の中で にやりとしてしまう。こういう作品にはそうは出会えないのでうれしかった。

自分の中途半端な姿勢に活を入れてもらった気がする。

2010年12月4日土曜日

多様性の世界


CAF.N展の後思った。一口で『多様性の世界』といってもなかなか理解できないことが多い。いろいろな生き方や考え方をそれぞれ認め 尊重しようというものだ。しかし たとえば北朝鮮を認めるのかとか イスラムの原理主義を認めるのか わたしにはわからない。
では反対に一つの価値観が世界を包んだらどうだろう。便利そうだがとても怖い。たとえばお金、普通に働いて暮らしていたら 突然会社の仕事が減って失業者となる。普通の暮らしを脅かされたのだ。去年の暮れに起こったリーマンショックだ。リスクを取って暮らしていたわけではないのでまったく理不尽な事といえるだろう。お金に重きを置かない価値観で暮らしていたらさして動揺しなかったかもしれないが 暮らしには最低限の金が要る。お金とは物事の価値をデジタルで表示することだ。だから怖い。中国の米作り農家も カリフォルニアの大規模米作りも 中途半端な米作り人の私も同じ土俵で値踏みされる。現実だ。
こうしたグローバル化は巨大なモンスターのようだ。小さな価値観を次々に食い滅ぼしていくような感じがする。かつては近代化という美名で。
やはり多様性の世界を守っていかなければいけないのだ。アートはそれを主張する。
このごろの新聞にはTPPとか 私の会社ではISO取得とか 日常的にモンスターに飲み込まれつつも、
オリジナルの暮らしを創造していかなくてはいけない。