2010年6月19日土曜日

W杯テレビ観戦雑記



このところご他聞にもれずサッカー観戦に時を奪われている。テレビではダウンジャケット姿を見かけるが向こう南アは初冬ということだ。


しかしこちらはまったくもって憂鬱な梅雨時。いつもこの時期思うことだが、頼りなげだった田植え直後の苗が 株分けが進んで一握りほどに育っている。なのに 人間のほうはなんか鬱々とした後退局面に入っているような気になる。昔 知り合いのヨーロッパ人がこの時期の日本ははとても暮らしにくいと言っていたが 同意せざるを得ない。体も動かないし頭も理性的になれない。


サッカーで屈強な身体をもつヨーロッパ人達を見ているとこんな気象条件では育たない体だなーと思ってしまう。・・


さて ここで陶芸家の水野英男氏から聞いた話を思い出す。焼き物で有名な信楽(もしかして違う地名だったかも知れない。恥ずかしながら肝心の地名が定かでない。)は その昔その土地の土ではうまく焼成できなかったという。試行錯誤の上焼成温度を当時の考えでは非常識なほど下げてみた。するとやわらかな風合いの焼き物ができたという。


この湿気むんむんの季節がわたしたちになにを与えてくれているんだろう。ゆっくり考えてみようと思った。

2 件のコメント:

  1. なるほど。私も闘病前はうっとうしい梅雨時はどうも好きになれませんでしたが、闘病後、自然を見つめ生命の事を深く考えるようになってから、一年の全ての季節が好きになりました。なにより梅雨がなかったら、今の日本の自然はなかったと思います。この梅雨時の雨は自然界の全ての生命にこれから訪れる一年の生命の営みのエネルギーと潤いを与えます。梅雨時の雨を栄養に、植物は力を蓄え緑を濃くし次の子孫の繁栄のエネルギーにします。梅雨時の自然界は喜びに満ちています。梅雨がなかったら自然界はなんとも貧相になると思います。赤道付近のジャングルもスコールがなかったらあの緑はまずないと思います。あの森林地帯が酸素を大量に出し、地球の生命は潤っています。梅雨時は人間は好まないかもしれませんが、自然界を良く観察すると一年の中で一番精気に満ちています。
    梅雨は生命の源です。

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  2. 優しい心持になれました。小池さんありがとう。

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