2011年7月17日日曜日

草間弥生

先週、駒ヶ根美術館を訪れたおり、草間弥生のテレビ番組の話が出た。(この美術館には草間の展示室があり充実している)たまたま昨晩その番組を見ることができた。いろいろ知らないことが出てきて興味深く見た。
草間のニューヨーク時代の初期の作品が出てきたが、それは乳白色系で柔らかな色調(原色や黒をぶつけ合わすいわゆる草間調とは異なる)であった。細かな網目が全体を覆っている。それが、最近オークションに出て、〇億円との事であった。大きさは120号くらい。アメリカ人の長らく外交官を勤めた家の所有であったが、贈与税が払えないので売ることにしたそうだ。よく聞き取れなかったが 買ったときは500ドルと言ったと思う。奥さんがとても気に入っていて長年応接間に飾られていたそうだ。まず思ったことは作品がよさそうに見えたことだ。草間独特な偏執的な緻密な網目が、美しかったこと(テレビなので細かなところはわからないが・・)偏執狂になってなくて(持ちこたえていて)好感が持てた。それからそういういい絵が売れたという事実、たしかにとても安いが アートが取引されていた時代、場所であったんだ、ということ。フランク スレラも草間の同時代の作品を買っている。50年後半から60年前半のニューヨークは何かが確実に動いていたんだろう。
そして今 草間ブームなのだそうだ。松本美術館の庭にある水玉の巨大チューリップ、・・・ディズニーランド的趣向は昨今のアニメ趣向に共通して 稚拙と思うのは私だけか・・・

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