10月になると浜で鯖の値段が上がった、と言う・・・(?)。
海から遠く離れたこの南信州の山村で 鯖の寿司を家々で作って神様にお供えするお祭りがこの時期行われる。私の実家のある伊豆木地区の風習だ。
たしかにこの地区に住む男たちはしめ鯖が好きだ。お酒の席には必ずと言っていいほどしめ鯖の皿(スビテと呼んでいる親しまれている)が出てくるのだ。私の母も毎年鯖寿司をつくっては近隣に住む叔父たちに配る。私にも届く。 旨い旨いといただくのだ。
この風習は この地の領主小笠原氏によってもたらされたものだそうだ。この地の史家久保田氏によると2代将軍秀忠のころ小笠原長巨が京辺りから伝えたものだと言う。岡崎やら豊橋辺りから10月の祭りにあわせて伊豆木の住民は一斉に鯖を求めるのであった。あながち浜の値がつり上がったというのはうそではないかも知れない。
このうまさはDNAに染み込んでいるに違いない。なにせ400年代々食べ継がれているのだから。
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