我が家にある木犀の木から 久々に秋らしい香りがしてきた。 ここ2年ほど 大きくなりすぎていたこの木を私はバシバシと剪定していたので 弱ってしまいろくに花をつけることができなかったのだ。可哀想だなと思いつつも自分の勝手を通してきた。が ここにきて実は ほっとしている。いい香りだ。
その話を高校生の娘にするとキンモクセイッテ?ときた。木犀をやっと説明すると トイレの芳香剤の匂いね、という。アプローチに情緒もへちまもない。
わたしはある話を思い出していた。
友人が 息子が飼い始めた子犬を散歩に連れて行った日のことだ。ゆったりとした気持ちで歩を進めていくと とある街角で突然車が出てきて子犬とぶつかってしまった。どのくらいの事故であったのか私はよく知らないが 子犬はキャンキャンとものすごい声をあげ 彼の胸元に飛び込んできたのだ。・・・
以来彼の犬への溺愛ぶりは相当なもので、もう息子の犬ではないようだ。
私も木犀をあまり邪険にしないようにしたい。
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