2016年10月10日月曜日

鯖寿司祭(伊豆木八幡宮)

私の生まれた飯田市伊豆木には秋鯖の寿司を鎮守の神様に奉納するお祭りが昔からある。若いころは故郷のことなど関係ないとか思ったりもしたが 中年を過ぎたころからはその考えも大いに変わってきた。赤土に出合ったころからであろうか,わたしの挫折も大いに関係するか、ともあれ尊い流れの中にいるような気がしている。
その祭りに氏子の総代として去年 今年と2年お手伝いをしている。写真はその祭りで 奉納した鯖寿司を取り分けて直会で頂こうとするところである。
この山中の里でなぜ鯖なのか?とお思いになろうが、なんと300年あまり続く伝統なのである。小笠原屋敷がここ伊豆木にはあるのだが、そこのお殿様が京都より伝え 郷土の行事食となったそうである。秋祭りのこの日、伊豆木の夕食はどこも鯖寿司を作り近隣の親せきに配り そして大いに食するのである。・・・眉唾系の話と思うが 昔はこの時期愛知県の岡崎の浜では鯖の値段が跳ね上がったそうだ・・・。
我が家の年老いた母も3匹の鯖をチラシ寿司にして叔父たちに配って回ったようだ。(水を差すようだが、我妻と、娘は青魚アレルギーのため決して口にはしない・・まあそれも伝統の中であろう。)
この直会には 県の無形民俗文化財ということでテレビや新聞の取材の方々が来てくた。素朴な氏子総代の私たちは妙にハイテンションになり 寿司よりお酒が大いに弾んでしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿