現代美術の初歩の鑑賞というテーマの街ゼミに関わって以来 「あの気持ちよさ」って何だろうと改めて考えている。
そんな折、瀬戸内の直島を訪れるチャンスがあった。ここには李禹煥美術館や大竹伸朗の作品がある。写真は大竹が飾った銭湯前の1ショット、入浴まではしなかったが 妙にうれしかった。はしゃいで彼の作品模型の入っているガチャをやってきた。戻ってホテルで見ると銭湯の中にあるという巨ゾウのフィギアとミニ風呂桶が入っていた。風呂入ればよかった。
彼の作品はそれ前の世代のアート(例えば、李禹煥)と違って、もっとポップでキッチュというのか俗で日常的なものの寄せ集めのごちゃごちゃ感!。楽しいアートだ。ハイレベルなところから急降下したみたいで、皮肉感もあるかな。そこがはしゃいでしまうところ。
さて、ここで出会えた一番はヤヌス・クネーリスだった。この地で滞在しながら制作(1996)したという作品は木や布、陶器などを鉛版?で巻いて、それを積み上げた作品であった。圧倒的なものの存在感が迫ってきて 思わず「おー!」と唸ってしまった。
やはり現代美術は自分の狭さからの解放感と自由のよろこびだろう。
振り返って 私といえば大竹のような遊び感覚は どうも持ち合わせていないようだし あそこまで自分を解き放せそうもない。もうちょっと古い世代の李やクネーリスの方向なんだろうが、あそこまで自分を徹底できない。・・・中途半端と言わざるを得ない、また描きながら考えていこう・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿