2012年1月4日水曜日

諏訪の石仏

昨年から続くイベントの最後は父の米寿を祝う家族旅行であった。明日から仕事始めの妻は ため息ともつかない大きな息をして 『ああー、やっと一区切りついた』と言った。ヨーロッパ旅行の準備、そして旅行、つぎは家族旅行とほんとに大仕事続きであった。ご苦労様であったと思う。楽しいことが続いた後は 生活に日常を取り戻せねばならない。娘は なぜか気に入っている言葉 【万時 塞翁が馬】を繰り返しつぶやいている。気を引き締めていないとよくないことでも来るのか・・・
さて その家族旅行は諏訪であった。朝30分ほど 寒風の中歩いて 石仏を見に行った。不思議な魅力の石仏だ。いわれを聞くと偶然のながれ(この巨石を鳥居に使おうと石工がノミを入れると石が血を流した。それで鳥居に使うのをやめ石仏にしたという。)の中でできたというが、その美意識は太古のおおらかな人間(神とともにいる)を感じる。そしてそれは偶然じゃない、今の価値観とは異なる時代の美の表出と思う。岡本太郎が再発見したいわれがそこにあると思う。

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