牛が噛み返しをするように ふと気がつくと暮れの旅行を思い出してしまう。考えてみればなかなか得難い時間だったし尊い人との触れ合いだった。だから、その旅の断片を思い出すに任せて 書いてみようと思い直した。
Vitoの家から車で15分くらいのFolingoの街は懐かしくて改めて好きになった。中部イタリアの町では珍しく丘の上になく平らな町並みで温和な感じがする。Vito宅に泊めてもらった次の朝 Luciaとともに訪れた。寒い朝だったが 町の中心の市庁舎前の広場は比較的おしゃれした人々が集まっていてそれぞれにおしゃべりしたり ちょっと歩いたりと心豊かな風景だった。クリスマス前の日曜ということもあってかとてもいい雰囲気に感じた。今思えばもう50メートルほど通りを歩いて30年前にVitoといっしょのやった二人展の会場を見るべきだったと思う。たしかあそこだなと遠くで見ただけだった。
Luciaの実家にも立ち寄って見せていただいた。今は年老いたお母さんと長女Margheritaが住んでいるという。お母さんは教会のミサに行って留守だった。Margheritaにとっては駅が近くペルージア大学に通うのに便利なようだ。だんだん親から離れていくんだな・・
昔 イタリアの社会になかなか入っていけないなと感じていたが いまこうしてここにいるととても近くに感じる。
通りに出ると『チャオ ルチア!いいクリスマスを』と近所の人が声を掛けていた。
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