2012年7月28日土曜日

ビザンチンの美術(ロマネスク)

このごろローマ史の本を読んでいてますます惹かれるのが東ローマ帝国のころの美術だ。それも当時としては片田舎の教会の壁画がなんとも優しく 今の世知辛い時代に対しその世界観が魅力的だとおもうのだ。中学生のいじめとか 放射性廃棄物の問題とか もっと卑近なところではものづくりを謳いあげる中小企業の欺瞞さとか(私の働く環境だけではないはず) それに連日の猛暑・・先が暗く うんざりである。
それにひきかえこのキリストは厳しくもあるがなんとおおらかだろうか。あの時代ゲルマン民族大移動で西ローマは滅びながらその裏ではキリスト教が浸透して行ったのだ。ひとびとを救っていった力がここにあるんだろうか?この絵はアーチスト個人の魅力では全くなくその時代の大きな救いの価値観のようなものが私たちをひきつけるのではないだろうか。
どこかの新聞の写真だったとおもうが 調べて実物を見に行きたいな、とちょっとした希望を持つ今日この頃。

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