メキシコの南部密林地帯に西暦300年ころから900年ころまで栄えた文明でピラミッドなどの神殿遺跡が20世紀になってから発見されているらしい。なんともロマンを掻き立てる遺跡なのだ。メキシコの歴史はそんなに簡単に語れないことは承知の上でガイドブックを拾い読みすると オルメカ文明(紀元前12世紀ころから)がメキシコ湾に栄え 次に中央高原にティオティワカン、トルティカ文明、アステカ文明(13世紀)が栄える。同時にユカタン半島ではマヤ文明が栄える。それが1500年にはスペインに征服され、キリスト教化されていった。
花藤氏の絵のテーマの一つに「マヤの村の舞踏」がある。それにはスペイン人たちに征服されていったマヤの人々の複雑な気持ちがその踊りには表現されているという。
パレンケはピラミッドや神殿も美しく大きくて そして広く 観光客でにぎわっていた。(近くには飛行場があるのだそうで 何となく納得。)
それは50年近くも昔のことで、この遺跡が発見されてさして時がたってないころのこと。今のように観光のための整備はなく、木々に覆われたままであったそうだ。そこに歩き始めたばかりの長女を抱きかかえ家族3人で 入ってきたそうである。メキシコシティから1か月かけての車の旅だったそうだ。・・・
若い芸術家とその家族の今思えば無謀とも思えるような旅、その夢、見なければならないと思うこころ・・・聞いている内になんとも言えぬ熱いものを感じずにはいられなかった。今この隣にいる静かな芸術家の半生が ひと際激しいものであったことを感じずにはいられなかった。
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