2015年2月2日月曜日

15回現代の創造展

 
昨日 標記展覧会が飯田美術博物館にて始まり、私も関係者として初日を会場で過ごしました。コンテンポラリー部門も今回で3回目、「だんだん充実してきた」とご意見を少なからず頂戴しかなり満悦の一日でした。さてさて都の塵も通い来ぬこの飯田の地で 十数年続いた半官制展覧会が閉塞感を脱皮して改革に向かうことは甚だ茨の道でした。〝見えるように上手に描くこと″とは関係ない次元で作品が出現して この展覧会に出品する。ということを当初ローカルマスターたちは認めませんでした。しかし、来館者たちの「なんかおもしろい!新鮮だ。」のことばが私たちを後押ししてくれました。もちろん参加してくれた若い作家たちの努力も説得力を持ったと思います。たとえば書の分野でずーっと主体となってくれている石原獨往さんは昨年評論で賞を獲得していて私たちの考え方を底辺から支えてくれています。一人一人が手を動かしそこからうまれる些細な変化に感動して次に進む。そのこころ(喜び)がアートなので そこには上手になるルールなんて存在しないのです。そこのところを若い人たちは気が付き始めて、ローカルマスターたちの主催するお教室には通わないのです。その受け皿的な展示の場が少しでもこの現代の創造展で担えるならと思い彫刻家の山内氏たちと頑張ってきました。それが3年前 コンテンポラリー部門設置の意味だったのです。
ぜひ、美博のホールをかくれんぼ感覚で歩いてみてください。そして作品たちに出会ってみてください。

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