2011年2月20日日曜日

二束のわらじ


よく 絵をやってます、と自己紹介すると『いいご趣味ですね。』と言っていただける。なんとも もやもやする褒め言葉なのだと言いたい。絵の道で食べていくと言うことはかなり難しいことで、私の知っているなかでも1~2人しかいない。第一 比較的若くから画廊さんなんかに認められる必要もある。そして自分の絵を勝手にどんどん変えていくことも そうそう許されていないようで大変だ。だからしかたなく何らかの職に就かざるをえない。二束のわらじと言うやつだ。
しかたないと言いつつ、テンションが低いままで続けられるほど、職業は甘くない。なんど職場でもめたことか..

性格面から言えばアートめざす人間は一言で言えば素直じゃない! それに我が強いうえに怠惰。救われないなー

ところが、これが救われるんだという理屈がある。いつごろか好きになった作家がいた。白隠だ。そのとぼけた坊さん作のお経に次のようなものがあった。

衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし 衆生近きを知らずして 遠くを求むるはかなさよ たとえば水の中にいて 渇を叫ぶが如きなり <後略>

 


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