2011年6月17日金曜日

《 FELA! 》を見る

フェラ クーティの伝記をミュージカルにしたショー《FELA!》を テレビで見られて感激した。




初めてフェラの音楽を耳にした時のことは今での鮮明に覚えている。(その話は 以前ブログに書いたが・・)今まで聴いたことがない強烈なビートが私を一瞬で虜にした。長い間レコードを探したが手に入れられなかった。それが余計に私のフェラへの想いを高めたかもしれない。


その後友人からもらったカセットテープは文字通り擦り切れるほどに聞いた。




さて、番組は字幕が出たので曲の意味がよく解った。と 同時にいかにいい加減に曲を聴いていたか我ながら呆れた。たとえば、<♪インタナショナリティ~・・>と歌っているところは ナイジェリアに展開する多国籍企業を風刺する歌詞で 国際性を歌っているものでは全くなかった!・・30年来のファンを自称していたが 恥ずかしい。





彼は 故郷ナイジェリアを恨んだり、憎んだりしながら 自分を模索しオリジナリティという境地に達した。それは、汎アフリカリズムで 自分 故郷ナイジェリア アフリカ すべての黒人に 自信を持たせることだった。


この生き方は 日本人である私にも とてもよく解る話で 生きる根本の部分で 自分の生きる意欲を自信のなさから 組織やら その場の事情に負けてごまかしてしまっている。そんなことを感じさせたミュージカルだった。


最後に 出演者と一緒に振付師が踊ったが、その存在感にはびっくりした。日本のテレビに出てくるチャラケタ振付師とは全く別ものだった。

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