2012年2月4日土曜日

飯田の地元展2つ

この時期になると飯田市美術博物館で現代の創造展が開かれる。(2月21日から3月11日まで。)飯田市下伊那の日本画 洋画 版画 彫刻 書 工芸の作家たち百数十名の展覧会で、今年は12回目になる。この地区の代表のような大きな展覧会であるが中身はもやもやしていてよくわからないことが多い。なぜならいくつもの価値観(それぞれのアートの価値観だけでなく処世術的価値観も)が既得権として内在してしまっているから。なかなか改革はできない。同じような形を続けていくことが目的化してしまうのだ。マンネリ化しつまらなくなってしまうのは当然かもしれない。
どうしたらいいんだろうと考えつつ 有志で新しい展覧会を立ち上げた。《飯伊50人展》というものだ。個人の主張やテーマは個展で展開すべきもの、共通のテーマや切り口はグループ展がいい。さて この地域に関わる作家たちが一同に発表するとすればどんな可能性が出てくるのだろう。そしてこの漠然とした展覧会は回を重ねてどんな発展が出来るのだろうか?参加者全員の発展性がないと上記美博の会と同じになってしまうだろう。参加者の新陳代謝もポイントだろう。
私としてこの展覧会に期すところは個人としての参加ということだと思っている。何処何処会(または誰先生)の推薦による参加は考えたくない。参加者の責任はこの展覧会が持ち続けなくてはいけない。そう思うとこの会は大きすぎるような気もしてきた。・・・実行委員の責任は重いな。憂鬱(!)。

1 件のコメント:

  1. 小池です。最初の動機や会期は気になりましたが、結果は良い展覧会が出来たと思います。実行委員皆さんの誠意と努力の賜だと思います。本当にご苦労様でした。
    さて思うのですが、物作りは最後は個人が如何ほど純粋に物作りを愛し熱意をもって制作しているかだけだと思います。何処何処会に所属し大先生になろうが作品はその制作者の全てを語っていて怖いです。よ〜く分かっているだけにそう簡単に人様の批判など出来ません。
    今書いた事はいつも自分に対しても言い聞かせながらやっています。今更言うのもはばかられますが作品は全てを語っていて怖いですね。

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