2012年9月11日火曜日

帰らざる日々

浪人時代のことである。飯田O校出身の人がこの頃映画を作ったらしい、という噂を聞いた。美術研究所通いもだんだんやさぐれてきたころだったから 自分にはとても遠い世界のようで でもなんかちょっと血が騒ぐ感じがあったのを思い出す。たぶんの同い年の人の活躍だから・・。その映画を見たいと思いつつ数年たってしまったが ある時偶然見ることが出来た。藤田敏八監督の映画であった。『八月の濡れた砂』以来ファンだったので見てみると中身は飯田を舞台にした青春の日々の映画であった。そうか、あの映画だったのか!そして脚本がその人だったのか。母親役の朝丘雪路の飯田弁が地方出身者という訳もわからぬコンプレックスを抱え込んでいた当時の私の体をほっと柔らかくしたものだ。切ない映画で好きになった。
先日その映画と脚本家が飯田に来るという新聞記事を見た。早速行って見ようと決めた。

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