2014年7月6日日曜日

ついに4強

サッカー好きなので、展覧会前のこの時期に到って 実に落ち着かない。日本代表が腰砕け的に退いたこともあって 案外クールにテレビを見られるが。ブラジルは地元の強さを出しているし、ドイツは地味に勝って実力を見せている。オランダはどいつこいつも強い選手ばかりだし、アルゼンチンのメッシは決める時はしっかりきめてくる。日本代表の実力なのか 精神力なのかずいぶん差がある感じだ。
さて、このところのヨーロッパの選手たちは移民の2世3世選手がかなり増えた感じだ。イギリス、フランスはかなり前からいたが、ベルギー、イタリア、スイスにはアフリカ、東欧、中東勢が増えた。そして強くなった。
確か私がいたころのヨーロッパ(30年も前)は経済が行き詰っていて失業した若者たちは麻薬に走って悲しい状況があった。そして近隣の中東、北アフリカ、東欧から 入国者(たぶん不法)が絶えなかった。その後ヨーロッパはユーロとして経済的に大きく姿を変え 移民を受け入れることになった。
あの頃 知り合いのイタリア人の女性はモロッコ人と一緒になり ベルギーに行って家族を作った。今はどう暮らしているか全く知らないが、その子供たちが きっとベルギーサッカーの選手層を厚くしているんだろう。そしてきっと経済も、社会も活気が出たに違いない。
閉塞感に満ちたこの日本も 近隣国からの移民を受け入れてダイナミックな社会を築く覚悟をもたないと詰まらぬ民族主義に囚われてしまう。
あの頃 ペルージアの仲間だった松山修平氏はそのままヨーロッパにとどまり そして結婚し、 今やアーチストとして活躍している。この30年 ある意味移民者として苦労が多かったろうと想像する。そうやってひとりひとりの血の出るような苦労の上に国が活力を取り戻していくのかと思うと感慨深い。
ヨーロッパのサッカーは果たして勝ち残れるだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿