2014年7月10日木曜日

合成写真考

今度の個展に出品予定の作品を見ながら考えながら 茶室のイメージをひろげてみた。 

うーん、一般の茶道の道の方にはいささか違和感があるかな。
心にうったえかける空間って 日常にはあまりない気がする。日常生活の中で自分と向き合ったり 落ち着いて一息ついたりは とても大事だとは思うが 気が付くとそんな時間はなかなか取れないし、もうあたかも無駄な時間のように 日常から消えようとしている。
若いころは音楽を聴いたり ぼーっと景色を眺めたりしたのになー。
かつて 中村壁を研究しているとき 左官の勝野さんが茶室について教えてくれた。利休は客人をもてなすために近くにあった竹を編んで 畑の土で簡単に壁を作って茶をたてたと。
途端に70年イタリアの現代美術のムーブメント”アルテ・ポーベラ”に通じる感覚を持った私は 茶道に興味がでた。
とは言っても その後 着飾った女性たちが集うお茶会には一度として出たことはない。言うまでもない。
自分が土を使って描く絵と その精神空間に何か シンクロするものはないだろうか。
予定調和の世界とは異なるこの空間は 人の心に何を起こすのだろうか。ザラついた心が 和の世界に浮き上がる。・・・・
日常に ふと足を止める 瞬間を作り出すことはできるだろうか。そんな場を探している。

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